絵本ふたりはともだちの全文内容(和訳・英語)やあらすじ!教科書は何年生?

絵本ふたりはともだちの全文内容(和訳・英語)やあらすじ!教科書は何年生?

70年前に書かれた絵本「ふたりはともだち」は、かえるくんとがまくんの友情をユーモアと温かみを含めて描いた物語です。

5つの章で描かれた「ふたりはともだち」の最終章となる「おてがみ」は、これまで和訳版が小学2年生の国語教科書(光村図書 「こくご」二下 赤とんぼ))に、英語版が中学3年生の「NEW HORIZON3」や、中学2年生の「COLUMBUS21 2」にも収録されたほどの有名な作品なんです。

今回はそんなアーノルド・ローベル著,、三木 卓さん翻訳の作品「ふたりはともだち」にフォーカスをあてて、全文の内容を翻訳または英語で読める場所や、あらすじ。絵本の対象年齢や読書感想文の例文など盛りだくさんでご紹介していきます。

ふたりはともだちの全文内容(和訳・英語)が読めるのはココ!


ふたりはともだち (ミセスこどもの本)

長年愛されて、色んな人に愛読されてきた「ふたりはともだち」。

そんな絵本の全文を和訳、または英語で読むことができるサイトは、こちらとなります。内容が気になる場合はぜひチェックしてみて下さい。

きっと日々のストレスで逆だっていた気持ちが落ち着いて、「友達っていいなぁ〜」と感じれると思いますよ。

▼「ふたりはともだち」の全文内容を日本語(英語訳)で読むならこちら

ふたりはともだち「おてがみ」の全文

【学習英語】The Letter by Arnold Lobel
※サイトが削除されたので日本語全文を転載しています。

がまくんは玄関前にしゃがみこんでいました。かえるくんがやってきて言いました。

「がまくん、どうしたんだい? 悲しそうじゃないか。」

「うん。」とがまくんは言いました。

「1日のうちで今が悲しいときなんだ。お手紙を待っている時間だからね。いつもぼくをとっても不幸にするんだ。」

  「なぜなんだい?」とかえるくんはたずねました。
  「一度もお手紙をもらったことがないからだよ。」とがまくんは言いました。
  「一度も?」かえるくんはたずねました。
  「うん、一度も。」とがまくんは言いました。

  「だれもぼくにお手紙を出してくれないんだ。毎日郵便受けはからっぽさ。そういうわけでお手紙を待つのはぼくにとって悲しいときなんだ。」

  かえるくんとがまくんは二人とも悲しい気持ちでポーチに座りました。

そして、かえるくんは「がまくん、ぼくもうおうちへ帰らないと。やらなきゃならないことがあるんだ。」と言いました。かえるくんはおうちへ急ぎました。

 かえるくんは鉛筆と紙を探しました。そしてお手紙を書きました。

かえるくんはお手紙を封筒に入れました。封筒に”がまくんへ”と書きました。
  かえるくんは家を飛び出しました。そして知り合いのかたつむりくんを見かけました。

  「かたつむりくん、このお手紙をがまくんのおうちへ持っていって郵便受けに入れてくれないかい。」と言いました。

  「うん、すぐ持っていくよ。」とかたつむりくんは言いました。

そして、かえるくんはがまくんのおうちに走って戻ってきました。がまくんはベッドでお昼寝をしていました。
  「がまくん、起きてもうちょっとだけお手紙を待ったほうがいいと思うよ。」とかえるくんは言いました。
 
「もういい、お手紙を待つのは疲れたよ。」とがまくんは言いました。
かえるくんは窓からがまくんの郵便受けを見ました。かたつむりくんはまだいませんでした。
「がまくん、どこかのだれかがいつきみにお手紙を送るかなんてわからないじゃないか。」と言いました。
「ないない、ぼくにお手紙をくれる人がいるなんて思えないよ。」とがまくんは言いました。
かえるくんは窓の外を見ました。かたつむりくんはまだいませんでした。
「でもさ、今日だれかがきみにお手紙を出すかもしれないよ。」とかえるくんは言いました。
「冗談はやめてくれよ。これまでだれもぼくにお手紙を出してくれたことないし、今日だってだれも送ってくれやしないさ。」とがまくんは言いました。

かえるくんは窓の外を見ました。まだかたつむりくんはいませんでした。
「かえるくん、なんで窓の外を見続けているんだい?」とがまくんはたずねました。
「今お手紙を待っているからだよ。」とかえるくんは言いました。
「でも来やしないさ。」とがまくんは言いました。
「いや、来るって。なぜならぼくがきみにお手紙を送ったんだからね。」とかえるくんは言いました。
「きみが?お手紙には何て書いたの?」とがまくんは言いました。
「『親愛なるがまくん、きみがぼくの親友で嬉しいよ。親友のかえるより』って書いたんだ。」とかえるくんは言いました。

「へえ、それはとってもいいお手紙だね。」とがまくんは言いました。
  そして、かえるくんとがまくんはお手紙を待つために玄関前に出て行きました。彼らは二人とも幸せな気持ちでそこに座りました。

かえるくんとがまくんは長い間待ちました。4日後、かたつむりくんががまくんのおうちに着き、かえるくんからのお手紙をがまくんに渡しました。

がまくんはお手紙を受け取ってとっても喜びましたとさ。

▼「ふたりはともだち」の全文内容を英語で見るならこちら

ふたりはともだち「おてがみ」の全文

→ 【Youtube】ふたりはともだち全文

→ 【YouTube】本文全文付きの朗読(アーノルド・ローベルの「ふたりはともだち」:読み聞かせ)

【学習英語】The Letter by Arnold Lobel
※サイトが削除されたので日本語全文を転載しています。

Toad was sitting on his front porch.
Frog came along and said, " What's the matter, Toad? Are you sad?"
"Yes" said Toad. "This is my sad time of the day. Everyday at this time, I sit and wait for a letter. But I'm always unhappy."

"Why?" asked frog.
"No, never," said Toad.
Frog and Toad sat on the porch together. Toad was sad. Frog was sad, too.

Then Frog said, " I have to go home now, Toad." When he got back home, he wrote a letter. On the envelope he wrote "A LETTER FOR TOAD"
When Frog went out of his house, he saw a snail.
"Snail" said Frog, "Please take this letter to the Toad's house."
"Sure," said the Snail.

Then Frog ran back to Toad's house. Toad was in bed. He was taking a nap. "Toad,"said frog, "Let's get up and wait for a letter."
"No," said Toad. "I will never get a letter."
Frog looked out of the window. The snail was not there yet.
"Toad," said Frog, " Maybe you'll get a letter today."
"No, no," said Toad. "I don't think so"
Frog looked out of the window. The snail was not there yet.
"Toad," said Frog, "Today may be your lucky day."
"Don't be silly," said Toad. "Today will be the same as every other day."

Frog looked out of the window again. The snail was still not there. 
"Frog, why are you looking out of the window?" asked Toad.
"Because I'm waiting for a letter for you." said Frog.
"But there will never be a letter for me," said Toad.
"Oh, today will be different," said Frog. "I sent a letter to you."
"You sent a letter to me? asked Toad. "What did you write in it?"
Frog said, "I wrote 'Dear Toad, I am so glad that you are my best friend. You best friend, Frog.'"

"Oh," said Toad, "That's a very good letter."
Then Frog and Toad sat down on the porch again and wait for the letter.
Four days later, the snail got to Toad's house and delivered the letter from Frog. When Toad read it, he was very happy. 

 

 

ふたりはともだちのあらすじ紹介!

はるがきた

はるが来たのに、なかなか冬眠からめざめないがまくん。ともだちのかえるくんが、がまくんの家を訪ねます。かえるくんがはるがきたことを伝えるけれど、がまくんは5月まで寝かせてほしいと、ふとんにもぐりこんでしまいます。

そこで、かえるくんは知恵を絞って、カレンダーを5月までめくってがまくんを起こしました。

ふたりは、はるになると世の中がどんな風にみえるのかを調べにいきました。

おはなし

病気のかえるくんをがまくんを元気づけようとします。かえるくんは、がまくんにおはなしをお願いします。

がまくんは、いっしょうけんめいおはなしを考えます。家のまえをぶらぶらして、さかだちをしたりいろいろなことをしてみたけれど、ちっともおはなしを思いつけません。

かえるくんは元気になって、代わりにがまくんが寝込んでしまいました。

かえるくんは、がまくんに、さっきがまくんがおはなしを考えるためにいろいろしたことを面白おかしくはなしてきませました。

なくしたボタン

がまくんとかえるくんが遠くへでかけた帰りのことです。がまくんは、上着のボタンをひとつなくしてしまいました。そこで、ふたりはもときた道をもどって、ボタンをさがしました。

動物たちがボタンをみつけてもってきてくれました。しかし、どれもがまくんのボタンではありません。みつからないまま家に着きました。

床にがまくんのボタンがおちていました。がまくんは、みんながひろってくれたボタンを上着にぬいつけました。

その上着をかえるくんにプレゼントしました。かえるくんはとても喜びました。

すいえい

がまくんとかえるくんは、川で水泳をすることにしました。

がまくんは、水着を着ている姿がおかしなかっこうだがら、みないでほしいとかえるくんに頼みました。ふたりは、川であそびました。

一匹のかめがきました。がまくんは、かえるくんにかめへあっちへいくようにいってくれといいました。かえるくんは、かめにそういいました。

すると、その話をききつけた動物たちが、がまくんの水着姿をみようと川岸に集まってきました。

がまくんの水着姿をみて、みんな笑いました。がまくんは、自分の着物をもって家へ帰ってしまいました。

おてがみ

玄関の前で座っているがまくんに、かえるくんが声をかけました。がまくんは、いままで一度もおてがみをもらったことがありません。来ないおてがみをまつ時間が、悲しいといいまいした。

かえるくんは、家に帰りがまくんに手紙を書きました。そして、その手紙をかたつむりくんに届けてとお願いしました。

かえるくんは、がまくんの家へ戻り、おてがみが来るのをもう少しまってみようと提案しました。しかし、がまくんは、いやだといいました。かえるくんは、自分がてがみを書いたといい、内容を朗読しました。

4日後、ようやくてがみが届きました。がまくんはとても喜びました。

ふたりはともだちシリーズの順番や対象年齢はいくつ?

対象年齢

  • 読んであげるなら5歳〜 
  • 自分で読むなら小学校低学年〜

ふたりはともだちシリーズの順番

ふたりはともだち(刊行日:1972年11月

カエルとガマくんの春夏秋冬の1年間がユーモラスに描かれた作品。本作がシリーズ1作目です。

がまくんとかえるくんは、自然体でお互いを思い合っています。やさしいのか、いじわるなのか・・・?そんなふたりの友情を描いた5つのお話しです。

[itemlink post_id="449"]

ふたりはいっしょ(刊行日:1972年11月

がまくんとかえるくんの物語「よていひょう」「はやくめをだせ」「クッキー」「こわくないやい」「がまくんのゆめ」の5編を収録。ニューベリー賞受賞作。

[itemlink post_id="450"]

ふたりはいつも(刊行日:1977年5月

がまくんとかえるくんのユーモラスな冒険物語が5編。「そりすべり」「アイスクリーム」「クリスマス・イブ」など春夏秋冬、一年間のふたりの生活が盛りこまれています。

[itemlink post_id="451"]

ふたりはきょうも(刊行日:1980年8月

がまくんとかえるくんのシリーズ4作目。たこあげするときも、誕生日をお祝いするときも、おばけの話をするときも、いつもふたりはいっしょです。

[itemlink post_id="452"]

ふたりはずっと(刊行日:2021年2月

[itemlink post_id="453"]

 

ふたりはともだちの読書感想文はどうやって書く!?例文も合わせて紹介!

カエルとガマくんの友情を描いたストーリーの「ふたりはともだち」は、教科書に掲載されていなくても夏休みや冬休みの感想文の宿題によく出されてます。そんな時にどんな風に書けばよいのか?!迷うお子さんもいらっしゃるのではないでしょうか?

感想文は基本、物語を読んで自分が思ったことを書き、その後になぜそう思うのか?を書くという流れで書いていく。最後に全体を通してどう思ったのかを書く‥というのがセオリーです。

ただ、そうはいっても小学生や中学生には難しいですよね。私も学生時代、読書感想文を書く際は本のあらすじを読んで適当に書いていたことを思い出します。そこで今回は「ふたりはともだち」の感想文の例文が紹介されていたサイトをいくつかご案内させていただきますね。参考にしてみてください。

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ふたりはともだちのグッズがかわいい!Tシャツやバッグなど種類が色々

アーノルド・ローベルが描いた「ふたりはともだち」は、その人気さゆえか‥数多くのグッズも実は販売されています。

グッズの種類としてはTシャツをはじめ、バッグやぬいぐるみ、クリアファイルセット、タオルなど様々な種類があります。絵本でほっこりしたあとは、家にぬいぐるみなどを置いて見るたびにほっこりするのも良いかもしれませんね。

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まとめ

絵本「ふたりはともだち」の全文内容の紹介から、シリーズ概要、グッズまでご紹介してきました。いかがだったでしょうか。

私も手に取ったことがない絵本だったので、「おてがみ」以外のストーリーも気になってしまいました。ふたりはともだちは大人も楽しめる本なので、お子さんに読み聞かせると同時にご自分でも楽しんでみて下さい。