10月28日〜11月5日の期間に開催された、2023年の日本シリーズ。38年ぶりの優勝を目指す阪神タイガースと、2年連続優勝を目指すオリックス・バファローズが対戦しました。
連日で繰り広げられてきた両チームの死闘ですが、ファンや有識者からの前評判は、一体どのようなものだったのでしょうか。そして、日本シリーズの結果は、評判通りの展開となったのでしょうか。本記事では、阪神とオリックスの対戦における前評判と、その結果について解説します。
38年ぶりの優勝か、あるいは連覇か
2023年日本シリーズの阪神vsオリックスは、どちらが勝利したとしても、記憶と記録に残る試合となりました。
阪神は、実は日本シリーズに出場すること自体が18年ぶり。そして、日本日本シリーズシリーズ優勝を果たした場合、1985年以来の38年ぶりの快挙ということになります。
一方のオリックスは、エースの山本由伸投手を筆頭に、パ・リーグ3連覇という圧倒的な強さを持ったまま日本シリーズに進出。昨年は見事優勝を飾っているため、今年勝利すれば2連覇と、こちらも快挙ということになります。
前評判は、タフな接戦を予想
各有識者やSNS上のファンのコメントにおいては、タフな接戦が予想されるのではという前評判が多く見受けられてきました。そしてこの前評判は、両チームのリーグ内で残した数字、そして交流戦の戦績を見ると、その正しさがわかります。
まず、阪神は今シーズン、リーグ戦で143試合85勝53敗という結果を残し、チーム打率は.247、防御率は2.66でした。対するオリックスは、143試合86勝53敗という結果を残し、チーム打率は.250、防御率は2.73でした。
このことから、各リーグでの両チームの戦績はほとんど同じであったことがわかります。
また、交流戦の戦績を見ると、今年は阪神1勝-オリックス2勝で、オリックスが上回りました。しかし、昨年の交流戦では阪神3勝-オリックス0勝であったため、ここ最近の交流戦の結果もほぼ互角であるといえるでしょう。
ただし、近年の継続した実績や、大舞台での強さからオリックスに若干の優勢さがあるという見方も少なくないです。実際に、野球賭けにぴったりのブックメーカーにおける日本シリーズ開始前の優勝オッズを観察すると、阪神タイガース2.00-オリックス1.71という数値でした。したがって、接戦が予想されるものの、どちらかを選択するならばオリックスを選ぶ、という人が多かったことがわかるでしょう。
岡田監督率いる阪神が優勝
日本シリーズ最終戦は、阪神がオリックスから7点をもぎ取り優勝。阪神の岡田彰布監督は、見事チームを2度目の日本一位に導きました。
しかし、阪神とオリックスの戦いは7日目最終戦にまでおよび、やはり前評判通りの、タフな接戦となりました。
ただし、ブックメーカーにおける最終戦のオッズは、阪神タイガース2.15-オリックス1.63であったため、阪神が予想以上の意地を見せたことがわかります。